危険予知トレーニング(KYT)の実践とそのポイント

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危険予知トレーニング(KYT)は、建設業・建設現場や工場・製造業といった危険な作業に従事する作業者たちが、事故や災害を未然に防ぐことを目的に、その作業に潜む危険を事前に予想し、指摘しあう活動です。
危険予知トレーニング(KYT)の目的は、作業に潜む危険について話し合い、考えることによって、一人ひとりが隠れた危険に気づくようにすることです。

危険予知トレーニング(KYT)は次のように行われます。

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危険予知トレーニング(KYT)の実践

作業にかかる前にミーティングを行い、危険要因について話し合います。
メンバーが潜在的な危険に気づき、これに対する対策や行動を定め、その対策や行動を一人ひとりが実践することにより事故を回避できるようになります。

建設現場や製造業等の危険予知トレーニング(KYT)では、毎日朝礼で危険な作業について話し合ったり、事故のおきそうな場所を示したボードが掲示され、記録を残すようになっています。

また、重大事故にはならずに済んだ、事故の一歩手前の事例はヒヤリハット事例と呼び、知識や教訓として活用します。
危険予知トレーニング(KYT)ではグループ全体でヒヤリハット事例を報告し、危険についての情報を共有することが重要なのです。
こうすることで、事故を未然に防ぐことができるようになります。

さらに作業の要所では、指差し確認等をすることにより、確実に事故回避ができるようになります。

このミーティングから確認までの一連のプロセスが危険予知トレーニング(KYT)です。


危険予知トレーニング(KYT)の効用

危険予知トレーニング(KYT)には3つの効用があります。

1 危険への感受性を鋭くする。
2 要所要所で集中力を高める。
3 安全衛生推進へのやる気を高める。

日々の危険予知トレーニング(KYT)は、特に、不注意、近道本能行動、場面行動本能、パニック、錯覚、単調作業による意識低下といったヒューマンエラーに起因する事故を防止する決め手になります。