危険予知トレーニング(KYT)の短所

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危険予知トレーニング(KYT)は、安全な環境を築くために利用される方法で、建設業や製造業だけでなく、医療、教育、福祉や交通安全などにも役立つ方法です。

危険予知トレーニング(KYT)は、建設業・建設現場や工場・製造業といった危険な作業に従事する作業者たちが、事故や災害を未然に防ぐことを目的に、その作業に潜む危険を事前に予想し、指摘しあう活動です。
危険予知トレーニング(KYT)を実施することで、一人ひとりが様々な状態・状況の中に潜んでいる危険要因を察知し、その防止対策をたてられるようになります。

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危険予知トレーニング(KYT)も万能ではない

ただ、 危険予知トレーニング(KYT) は万能ではありません。
危険予知トレーニング(KYT)さえ実施すれば、即座に、あらゆる種類の事故や災害がなくなる、というものではありません。

危険予知トレーニング(KYT)は、今までの経験や事故を基に、それを防ごうとする意識を高める訓練です。
特定の状態・状況に潜在している危険を予測する練習を繰り返し、危険予知能力を向上させることができますが、緊急の事故など事前に状況すら想定できないような事態については危険予知トレーニング(KYT)は機能しません。

また、形式化された危険予知トレーニング(KYT)も、効果的ではありません。
特定の状態・状況とそれに対応する危険について、機械的に答え合わせを繰り返すだけであれば、大きな効果は期待できないでしょう。
危険を予測する練習を繰り返して危険予知能力を向上させるのが危険予知トレーニング(KYT)です。
有効な手段であるはずの指差し安全確認も、ただやっているだけ、もしくはやらされているだけでは、安全への意識は高まりません。


危険予知トレーニング(KYT)は即効薬ではない

さらに、危険予知トレーニング(KYT)は、日々工夫を重ねながら、能動的に、継続的に行っていく中で、それまで気づかなかった危険に気づくようになっていくものです。
はじめてすぐに劇的な効果が表れるようなものではありません。
危険予知トレーニング(KYT)の効果が発揮されるためには、地道な取り組みの継続が不可欠なのです。

このような短所も理解したうえで、効果的な危険予知トレーニング(KYT)に取り組んでください。