初めは活発だったヒヤリハット事例の報告が、続けていくうちにだんだんと減ってくることがあります。
ヒヤリハット事例自体が減少しているのならいいのですが、必ずしもそうではないことがあります。
ヒヤリハット事例の報告が減ってしまう
同じやり方をずっと続けていると、いつでも報告できる→今は報告しなくてもいい→報告しなくてもいいと、作業者が考えるようになってしまうことがあります。
また、ヒヤリハット事例を集めたものの、その後の現場へのフィードバックがないと、現場のヒヤリハットを報告する意欲が弱くなっていきます。
さらに、管理部門が実績を示すためにヒヤリハット事例の報告が上がってくるのを案に拒否している場合も考えられます。
ヒヤリハット事例の報告を促進する仕組みづくり
継続的に報告が上がってくるようにするためには、報告を促進する仕組みづくりが重要になります。
同じ制度をただ続けるのではなく、報告強化月間や報告強化担当を設けるなど、メリハリのついた運用に努めるといいでしょう。
また、報告を受けたら、対応策などを迅速にフィードバックすることが重要です。
たとえ対応がすぐにはとれない場合でも、その理由と報告書があった旨を周知する仕組みが必要です。
さらに、管理部門がヒヤリハット事例の報告を加点事項としてとらえる必要があります。
安全意識を高く維持していくためにも、ヒヤリハット事例の報告を促進する仕組みが大切になります。